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LEAGUEが提携するオランダSeats2meet.com
CEOロナルド・ヴァン・デン・ホフの著書
2011411日にオランダで発売、今年英語版が発売。
キンドル版も発売済 http://www.amazon.co.jp/Society-3-0-Ronald-van-Hoff-ebook/dp/B00IO5707O/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1397378330&sr=8-1&keywords=Society3.0
オリジナルのオランダ語版は2012年末時点で約10,000部が発売されている。
本のタイトルである#Society3.0がハッシュタグで一般的にオランダでツイートされる
現象まで生まれた。

集合写真
 

ロナルド・ヴァン・デン・ホフによれば、本著は危機感を持つ企業、政府、NGO
現在の変革の時代で生き残るために執筆された。

Ronald

一番伝えたいことは、一つの時代(
250年前の産業時代)から、次の時代(情報/デジタル社会、
これを
Society 3.0と呼んでいる)へと移っており、現在の経済モデル、組織的・政治的な構造は、
もはやグローバルで途方もない問題に対する答えは持たないということである。

既存の機関にとらわれもがき苦しむかわりに、新しい経済発展と成長のやり方へと
移り変わっているのである。

インターネットやモビリティ、ビッグデータ、テクノロジーなどの発展がこれを可能にし、
全く新しい線に沿った価値の創造を可能にしたのである。


本著の特徴は、学者や思想家、評論家の書いた概念的な働き方ではないところにある。
実在するノマドワーカーを対象にリアルな場とバーチャルのシステム両面から
新しいワークスタイルの推進を行ってきた実務家による提言であり、
Seats2meetのワークスペースでは、新しい企業の考え方やワークスタイルが
どうやって実現しているかを見ることができる。


Seats2meet
は、オランダで80万人ほど存在し、2020年までに労働人口の4045%になると
想定されるノマドワーカーをターゲットにしている。

ノマドワーカーは日頃、
SNSを活用しソーシャルキャピタルを相互に共有し新しい価値を
創造していくが、1人で行う価値創造には限界がある。
あるいは大組織にとっても、新しい価値を創造していくにはノマドワーカーの力が必要。


そのような背景で、ノマドワーカーがリアルに出会えるミーティング&ワーキングスペースがSeats2meetである。
ユトレヒト

大きく下記の3つの特徴がある


①ソーシャルキャピタル

単なるミーティング、ワーキングではなく、
WEBサイト上で予約する際に、自らが保有する
スキルやナレッジ(ソーシャルキャピタル)を公開することで、リアルタイムにどのような
ソーシャルキャピタルを保有する人がどこに在席しているのかが、オープンに共有されることになる。
そして、その保有者に会うために同じ場所に行くこともあれば、ネット上でのチャットにてコミュニケーションをとることもできる。


②サードスペース


スターバックスはサードプレイスである。
ファーストプレイスである家ではなく、セカンドプレイスである職場でもなく、それ以外の場所、つまりそれらの場所を離れて外に出かけ、居場所として使えるような場所である。

しかしサードスペースはまったく異なるコンセプトである。テクノロジーを利用して現実とバーチャルが融合する場所である。このサードスペースは
society3.0の要素である。
 

③セレンディピティ(予期せぬ出会い)

消費に置き換えると、最初はコーヒー豆などのコモディティー(農産物・製品)からはじまり、それが商品としてグッズになり、サービスが加わって付加価値が高まる。

さらには、エクスペリエンス(経験)に価値がおかれる世界になったのが最近である。

この先の世界がセレンディピティ、つまり予期せぬ出会いで新しい経験価値を、
いうことをうたっている。


閉塞感につつまれ、個々人の付加価値向上が生き残りのための与件として突きつけられている日本のビジネスマンにとって、この3つはまさに有用な考え方であり、1人でも多くのビジネスマンにこの新しい考え方とワークスタイルを取入れてSociety 3.0を楽しく謳歌することを願うものである。

LEAGUE来日
 (2013年2月LEAGUE OPENING CEREMONYで来日)


Society 3.0 概要

 By Ronald van den Hoff

 

皆さんご存知の通り、私たちは危機の真っただ中にいるのではなく、古い時代から新しい時代への
変化のさなかにいる。

農業社会から産業社会への革命があったように、そこからさらに知識社会へと変化している。
伝統的なシステムから離れ、ノマドワーカーやフリーエージェント、コワーカーと呼ばれる人々が
現れた。彼らは、経済の新しい価値を創り出すために、まったく違うやり方をとらなければいけないと気づいた。もちろん、インターネットの普及はこの動きを助けている。つまり、彼らはお互いにより強く結びつき、ソーシャルメディアを積極的に活用し、毎日のように自分自身を再教育、再トレーニングし、急速に成長を続ける集団となっている。

オランダにはすでに80万人ほどのノマドワーカーが存在する。
よく考えてみると、2020年までに100万人以上の労働者が退職し、価値の創造をしなくなる。
2020年までに労働人口のうち40~45%がノマドワーカーになるであろう。

組織が新しいやり方で価値の創造をしたいと考えるようになると、これらのノマドワーカーと協力、
コラボレーションをしていかなければならない。
明らかに、これらの協力関係はインターネットによって結び付けられる。
インターネットは今まで以上に重要になってくる。

 インターネット1.0の時代には、組織自体とステークホルダー(消費者)の間には距離があった。

価値の創造はリニアプロセス(直線的)によってなされていた。

2.0の時代になると急激にこの距離が縮まった。

3.0
の時代になると、組織・ステークホルダー・価値の創造がリニアプロセスではなくネットワーク状になってなされるようになった。組織がステークホルダーと対等な関係になってきたということである。今日見られるように、ステークホルダーはありとあらゆる事柄に相互に関わるようになってきた。
 
段ボール
 

Society3.0はよりシンプルな構造でスマートな社会である。

皆がソーシャルメディアだけでなく、フリーソフトウェアやアプリ、クラウドコンピューティングを
利用する。
FacebookLinked in などで見られるように、互いに価値を創造している。

公式な組織の場合もあれば、金銭が絡まないこともある。
ありとあらゆるものを共有したいと思うようになっている。

これは大きな革命である。

今までは何か価値を創造するときには常に金銭がかかわってきたからである。
現在は必ずしも金銭がかかわるわけではない。
これは継続性のある新しい社会(Society3.0)を作ることができるということである。
 

ミーティング

Society3.0のトレンドを紹介したい。
 

人々は1ヶ月に10億以上ものアイテムをfacebook上で共有している。
23億人の人々がインターネットでつながっている。1日に1億のツイートがある。
これはより現実の社会に近づいているということである。

エクセルのデータを多用したり会計士を使ったり、過去のことを尋ねるのに歴史家に尋ねる
ということをする必要がなくなってきたということである。
リアルタイムのデータがそこには存在する。

 

S2Mにはダッシュボードシステムがある。
運営上に使うことに加え、ビジター向けにいま誰がそこに在席しているのかをわかるようにしている。ここで物理的な場所とバーチャルの存在がつながるのである。


TSM

ソーシャルメディアやデータを使って、人々は自分自身を組織化しはじめた。
これはとても便利なことである。

例えば、
S2MのスタッフのVincentは彼の車が盗難されたときに、警察に通報せずにtwitterに投稿した。彼はソーシャルメディアに精通していて多くのネットワークを持っていた。
彼のツイートは84,000人に届き、すぐに彼らは車を探しはじめた。
そして13時間の間に車は見つかった。


ネットワークは今後より強く大きく広がるだろう。
より安全な社会が、警察の必要なくつくっていける。
多くの労働人口がリタイアして労働力が不足していく中で、警察官として働く人手は減っていく
のでこのようなことはとても役立つ。

 

人のつながりを促進するようなプラットフォームがある。
有名な例は
”couch surfing”である。

ホテルに行く代わりに、ソーシャルメディアを通じて出会った人の家に滞在することができ、無償である。そこではすべての事を共有する。アクセスできることは所有することよりも大事になってきている。ソーシャルメディアを使って自動車やバイクのシェアも始まっている。
Couch surfingのシステムは120万ものベッド非公式で国際的なホテルチェーンになるということである。
 

ここに挙げている他の大手ホテルは、90年もの歴史がありながら新しいイニシアチブによってビジネスが衰退した。明らかに、これらのイニシアチブはホスピタリティ産業自身からではなく、バリューネットワークを使い賢く新しい価値を創造するまったくの外部の者によるものである。

 
06オランダ大使館
(2013年2月オランダ大使館にてLEAGUE OPENING講演)
 

バーチャルと現実の関係について、アメリカの有名な思想家であるジョー・パインを紹介しよう。
彼は「
Mass Customization Experience」を出版し、グローバルホスピタリティ産業について
研究をしている。そして
Third spaceの概念を発見した。


スターバックスは
Third placeである。

Third placeのコンセプトはある社会学者によって発明された。
First place」である家ではなく、「Second place」である職場でもなく、
Third place」とはそれ以外の場所、、、つまりそれらの場所を離れて外に出かけ、
居場所として使えるような場所である。

オランダ・ユトレヒトの
S2Mは私にとってのThird placeである。
多くのフリーエージェントにとっては
Second placeのようだ。
彼らにとっては仕事の第一の拠点になっているようであるからだ。Strijp-s


しかし
Third placeThird spaceとは異なる。
まったく異なるコンセプトである。

キム・コリンズの本を使って
Third spaceという用語を説明すると、テクノロジーを利用して現実とバーチャルが融合する場所である。

著書の中で私が紹介しているモデルは
non-universe の存在である。
non-universeとはtime, space, matterという基本的な中核となる次元である。

これら3つは我々の知る現実世界を作り上げてきたものである。
S2Mの場所のように物理的に存在する場所は現実である。
特定の時間、スペース、物質で成り立つ場所存在である。

その次元はデジタルテクノロジーによって変化する。物質的なものからデジタルのものへ。
デジタルのものは物質に代わるものであり、今私があなた方とバーチャルでつながっているようにスクリーンがあれば現実でなくバーチャルで相互につながることができる。時間、スペース、物質の制約がなくなる。

携帯電話のカメラを例に挙げると、撮影するときには現実にその場所にいる。
撮影をすると、画面上にバーチャルな
Third spaceつくりあげることになる。

Third space
sosiety3.0の要素である。新しい世界、Third spaceへようこそ。

  

どのように継続性のある価値を新しい社会で作っていくか、の議論に高めていきたい。
 ランチ

有名なパレートの法則であるが、20%の顧客が利益の80%を生みだし、
20%の供給者によって80%の商品売り上げが生み出されている。
これが20-80ルールである。

 

我々の運営するS2Mofficemeeting spaceで構成されている。
オランダの大手グローバル会社とも付き合いがある。

それらの組織の20%の顧客は我々の利益のうち80%を占めている。
 

しかしながら大きな組織はコストを削減し、社員をカットし組織を縮小している。

現在ビジネス機会の多くは、古い業界・新しい業界に関わらず、クリス・アンダーソンによって提唱された、世界基準の20-80ルールに基づくとは限らない。

 

最近、顧客一人当たりの売上額ではなく、一人当たりの価値に注目すると面白いことが見

えてくる。
 

ノマドワーカーの価値は、大企業の一人の担当者よりも価値が高いということである。
先ほどのVincentの1件のツイートが84,000人へ広まったという例で紹介したとおり、
ノマドワーカーは非常に強い相互のつながりを持っていることに我々は気づいた。

ノマドは組織にとって非常に重要である。

 

新しいマーケティングの領域であるメッシュ。ここには機会がある。
ポイントはそれが見えないことである。誰も所有はしていない。
会社として解決しなくてはいけないことの一つである。

フリーエージェントやノマドと一緒に働くことにより、伝統的な組織であっても多くのマーケット機会がうまれる。

 
何かを得たならそれをあらゆるところに渡して置いておけば良い。もしほしがっている人がいるのなら、あげれば良い。分配はコストがほとんどかからない。インターネット上であれば多くの人が入手することができる。

 

S2Mでは理念があり、ソフトウェアがある。それを世界中とシェアする。
S2Mのアプリケーションを使いたい人は大歓迎でぜひ使ってほしい。
最終的に世界中のコワーキングスペースで利益がでれば、少しシステムを維持するためのコミッションがでれば良い。

我々はネットワークをできるだけ強く大きくしていかなければならないと考えている。
とてもシンプルなことである。
ネットワークは大きくなる時にこそ強くなるということである。
自然な形で大きくしていきたい。
そのためにフリーエージェントを使ったり、ソフトウェアを広めたり、
それを組み合わせたりしている。

 

古い経済的な考え方で希少性を考える代わりに、基本的にここで起こっていることを考えたい。

経済は選択するという科学である。
 

右にいくのか、左に行くのか選ぶのと同じである。我々は希少性をつくりだした。
今までの発展をみてみると、多くの人々がネット上に溢れるフリーソフトのみを利用してインターネットを利用している。
 

我々はオランダの大手会社50社に向けて、コワーキングの理念や良さ、ネットワーキングによる価値の創造の優れた点を伝え知識を共有したところ、彼らはそれを理解してフリーエージェントやノマドワーカーと組んで仕事をし始めている。このように古い時代と新しい時代をつないでいきたい。


キッチン

経済価値の創造と進化について、コーヒーを例に挙げる。

コーヒー豆を焙煎してパックしてショップに並べることで、価値があがっていく。消費者はサービスという付加価値がつくことでより多くのお金を払うようになる。

スターバックスのように、人々は時間にお金を払う。コーヒーだけに払うのではなくサービスにお金を払う。そこで時間を過ごしたいと思う特別なものなのである。

最後にtransformation(変容)についてである。商品やサービスは2回目以降はインパクトが減っていく。これは良い経験が頭の中に残っていることに関係する。1回目に訪れた時に素晴らしいと感じても、2回目3回目以降はインパクトが減る。


transformation
とはある意味、頭でも心でも予期していないものである。

人を変化させるものである。そういうわけで我々はそれを現代のことばで「
Serendipity」(予期していない関係や事柄)呼んでいる。


インターネット上ではこのようなことがよくある。
あるウェブサイトを見ていて、そこで思いがけない情報を発見し、そこからつながっていくことがある。関係のある別のことが新たなインパクトをうみ、驚かされるのである。
 

我々はこのSerendipity のコンセプトをコワーキングスペースに置き換えた。
予期していなかった関係、他の人との出会いと関係することである。


他の人と会うこと、初対面の人と会うこと、社会的に人とつながること、予期していない出会いのためには数多くの人が必要である。同じ人と毎日毎日同じように会うのは、結婚のようなものである。それがいつもうまくいくとは限らない。

 

私たちはこれをS2Mのメインラウンジでコワーカーを迎え入れることで成功してきた。
知識や経験をシェアしさえすればよい。
彼らは他の人と会ったりそれらを共有することにオープンである。
自分自身の経験を紹介する準備のためにコーヒーやランチを提供する。
いわゆる「ソーシャルキャピタル」を提供するのであればお金を払う必要はない。

 

このプロセスはとてもシンプルに始まった。
様々なデバイスで予約をしたりチェックができ、我々は能力を尋ねる。
特定の時間でその地域で空きのあるミーティングプレイスを探す。

利用する組織はそのミーティングプレイスを使うことでそこにいるフリーエージェントとの
関わりを持ちたいと思っている。彼らは多くの知識や経験がある。

多くの組織はイノベーションや変化を探している。
彼らと関わることでより賢い組織になることができる。
最近、会社はもはや地理的な理由だけでミーティングプレイスやワークプレイスを決めるわけでは
なくなってきている。
特定の時間、場所、そこにある知識のタイプによって決めるようになってきた。
そしてそこでの思いがけない出会いが関係をつくりだす。
Serendipityである。

 

オランダ国内のtwitter上では一週間にS2Mについて150万もの投稿がある。
我々は一週間に
284,000人もの人々につながることができる。

組織としてその数の人々にアプローチしているわけではなく、ネットワークの中で広まっている
のである。バリューネットワークである。私たちはお互いが必要なのである。
人と人が会っていたら、ただそのプロセスを促進するだけである。
ソフトウェアを使ってそれを促進する。それが
third spaceを生み出す。そうしてS2Mはできてきた。

 

コワーキングプレイスは世界中で爆発的に増えている。これは大きなトレンドである。

コワーキングのネットワークに加わりたい、興味のある人は誰でもこのsociety 3.0に加わり、共に継続性のある経済価値の創造をすることができる。


LEAGUE集合