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たまたま同時期に出版されてたこともあり、結果的に読み比べになりました。
日本マクドナルド創業者の藤田田さん、モスバーガーの櫻田厚さんともに
仕事でお世話になり尊敬している方なので、単にどっちがいいとかだめだと
いうより、経営の継続性や伝承(特に経営者のDNA)の難しさを考える
いいきっかけとなりました。

マクドナルドで知らなかったのは、アメリカにおける不動産リース収入の
比率の高さです。

フランチャイジーが支払うFC収入の3分の2は土地・建物のリース収入。
本社が不動産と設備に投資して、フランチャイジーに再リースするので、
不動産リース事業と呼ばれているそうです。

こうしてみると、マクドナルドの本質は不動産業者であるとの筆者の見解は
うなづけます。

一方で、食に対する独自性があるかというと、創業時からのQSC+V以外には
あまり見ることができず、アメリカ式ファーストフードのFCモデルを
日本式に展開した藤田田さん、アメリカ式に展開した原田さんの時代を経て
今に至ってるとシンプルに考えると、今起きている問題がなんとなく必然だったの
ではないかと思います。

それに対するモスバーガー。

本を読む以前に、キッザニア東京で担当をさせて頂いていたお陰で、何度となく
櫻田会長の生のお話を聞かせて頂き、経営や運営、組織について多くのことを
学ばせて頂きました。

人、地域、社会に対して家族的なつながりを求めるところ、FCといえども家族として
想いの共有を義務付けるところなど、本来であればチェーンオペレーションと相反する
内容を体現しているところが、一番、学ぶべきところだし結果的にはマクドナルドと
明暗をわけているところなのではないかと思います。

櫻田会長から教わったことで一番印象的な話は、、

普段、日本にいると商社や卸の方が本当にたくさん営業に来て頂けるし、
皆さん感じ良く、丁寧に接して頂ける。それはとてもありがたいのだけれども
それが表面的なのか人間性からくるものなのか見極める必要がある。

櫻田会長が見極めるのに良く使うのは一緒に食事に行ったりする際の、
店員さんたちに対する商社や卸の方々の対応だそうです。

櫻田会長には無茶苦茶、丁重で腰低く接している人が、いざ何かを注文したり
頼もうとするときの店員さんへの対応があまりに違って、横柄で偉そうな人が
残念ながら多いそうです。

どんな人に対しても同じスタンスで対応できる人、こういう人とお付き合いを
していくようにしてるんです、と笑顔で話されていた櫻田会長がとても印象的であり
自らへの戒めにもなりました。

世間的にも批判を集めているマクドナルドのトップの方の記者会見をはじめとする対応。

サービス業の基本は1対1の対応力、トップの人間性にあることをまざまざと感じます。