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「最小の時間で成果を最大にする」に惹かれて読んだエッセンシャル思考、
同じ著者が共著で出した「消耗型」リーダーと「増幅型」リーダーの違い。

「自分にとって」か「相手にとって」かの違いはあるが、いずれも共通するのは
本質を見極め、主体的に選択していくことの必要性かな、と。

【エッセンシャル思考】

「選ぶ」ことを選ぶ。

選択の外的側面(どんな選択肢があるか)だけではなく
選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしていないか?

この違いは重要であり、選択肢を奪うことはできても、選ぶ能力(自由意志)
は誰も奪えない。

選ぶ力を取り戻すためには、当然ながら「考える」ことが重要。
いかに考えるためのスペースをつくるかで、様々な事例が載せられていたが
いずれも強制的にあらかじめ時間を確保していることが共通項。

会社の会議も、電話やメールを排除して、論点だけを定めてひたすら考える
趣旨でやってみようかと思いました。

エッセンシャル思考の技術として紹介されていたのが「編集」
編集とは「不要なものや余分なものを容赦なく削り、作品の本質を取り出す仕事」と
定義されていて、とても納得しました。

経営にもっと「編集」の視点が必要。
ツイッター共同創業者のジャック・ドーシーは自らをChief Edit Officerと規定しているとか。

決断の本質は選択肢を減らすこと、というのもドキっとする内容。
決断の語源(decision)はラテン語で「切る」「殺す」
日常の経営で、リスク回避のために選択肢を増やそうとするなど、結構、逆行している気も。

エッセンシャル思考を完全に身につけるには根気と努力が必要とあり
例えばで出ていた内容が一番、腹におちました。

・人脈づくりのイベントに行くよりも、子供とトランポリンで遊ぶ
・この本を書くために、世界的有名人からの仕事の依頼を断る
・出張の飛行機ではテレビや映画を見ず、思考と休息に時間を使う
・その日の最優先事項が終わるまで別のことには一切手を出さない
・フェイスブックを眺めるかわりに、93歳の父親に電話をかける
 
要するに、大切なことは周囲に流されず自分にとって本質的に重要なことを「選ぶ」ということ。 

そんな思考を理想としながら、それをリーダーシップに落とし込んでいくのが
「メンバーの才能を開花させる技法」であるようにつながりました。



【メンバーの才能を開花させる技法】

リーダーを2つのタイプにわけると

「増幅型リーダー」:メンバーの知識を引き出し、組織に伝染力のある集合知を築く

「消耗型リーダー」:自分の知性に溺れ、メンバーを低く見て組織にとって大切な知性と能力を損なう

増幅型リーダーの5つの習慣
(青字は消耗型リーダー)
①才能のマグネット:才能ある人材を惹きつけ、最高の貢献を引き出す
(帝国の構築者:人材を囲い込むが、十分に活用しない)

②解放者:最高のアイデアと仕事を引き出すような緊張感のある環境をつくる
(独裁者:メンバーの思考と能力を抑圧するような環境を作る)

③挑戦者:難しい課題に挑戦させる
(全能の神:命令を与え、知識をひけらかす)

④議論の推進者:精緻な議論を通して健全な判断に導く
(意思決定者:自分のまわりで素早く決定し、組織を混乱させる)

⑤投資家:メンバーにオーナーシップを与え、彼らの成功に投資する
(マイクロマネージャー:自分の力で結果を出そうとする)

メンバーの能力を最大限に引き出すことで、増幅型リーダーは消耗型リーダーの
2倍の能力を手に入れる。

と、読んでいくとそりゃ誰だって増幅型リーダーになりたいと思うのです。
個人的にも、理想は100%増幅型ですが、現状、確実に消耗型ですね。。

つまりは、エッセンシャル思考と同様に、日々、歯をくいしばりながら
自分が出て行って問題解決をしてしまいたいという誘惑をこらえながら、
メンバーの強みを根気強く見つけて、育ててということを努力するということ。 

もちろん、創業期やどん底期など、経営がおかれている環境によって
消耗型と増幅型を使い分ける必要もあるかと思います。

自分自身がエッセンシャル思考に則って、自分の本質に忠実な選択をし、
周りの人にも同様のスタンスを求めていくこと=増幅型リーダーのスタイルに
なるのではと自戒の念を込めて、つくづく実感。