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卒業祝いとして、シェリル・サンドバーク著「LEAN IN」をプレゼント。
最後の授業は、「キャリア」について。
どうやれば希少人材となり、リーダーとしてキャリアを楽しめるか?

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
シェリル・サンドバーグ
日本経済新聞出版社
2013-06-26


藤原和博さんの持論も参考にさせていただき、社会に出てから、
いかに専門性を身につけつつ、複数の専門性を重ねあって希少人材になるか。

社員に話すようなレベルの内容でしたが、意味は理解できるはず。

一つの専門性を身につけるのには10,000時間を要す。
1日3時間、学び続けるとして10年。
その専門性を身につければ100人に1人の希少性は持てる。

成城学園のある世田谷区でいえば人口830,000人なので8,300人。
これだとなかなか特徴が出ないかもしれませんね。

さらに違う分野で10,000時間をかけて専門性を身につける。
2つの専門性がかけ合わさり100×100=10,000人に1人。
これだと世田谷区の中に83人。
かなり希少性はでてきたけど、10年、20年勝ち抜けるかというと?

もう一つ、10,000時間をかけて専門性を身につけると、
3つの専門性がかけ合わさり100×100×100=1,000,000人に1人。
これだと、世田谷区に1人いるかいないか、のレベル。

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3つがすべて関連づけられている前提で、三角形の面積の大きさは
仕事の受注範囲・可能性に比例します。

最後に、その3つをどこで発揮するかが仕事の上ではポイントに。
戦う土俵ともいえます。

昨日、テレビ「Another Sky」で特集されていた片岡鶴太郎さん。
私の世代では、印象は「ひょうきん族」にでてたお笑い・ものまね芸人
高校生たちの認知度が異常に低くて歳の差を再確認(笑)

その後、俳優、プロボクサーと専門性を増やしていき、
38歳から63歳まで、ひたすら絵を描き、パリで個展を開くほどの画家に。

一般的には関連性がなさそうに見えて、鶴太郎さんの中ではしっかりと
つながってるはず。
こんな自分らしい仕事のつなぎかたができると理想だな、って思います。

高校生たちに伝えたかったことは、

「希少人材になる=人と違うことをやる→自分らしい生き方を実現する(キャリア)」
「大学生活は、はじめて「自由」を手にする。その「自由」の使い方が問われるよ」

そんな話をしながら、4限目、最後の1時間は高校生たちが、将来の
ことで聞いてみたいことをリレー質疑。

「 自由といっても会社に入ると上の人とかいてなさそうだけどどうするの?」
「英語以外で将来、身につけるべき外国語は?」
「大学生活で、どうやれば身に付けたい将来の専門性に気づけるのか」
「企業が採用したくなる人や履歴書ってどんなの?」
「大学入学まであと2ヶ月、いま何をしておくべき?」
「2回も会社がつぶれてるのになんで前向きになれるの?」

などなど。
私なりに考えはお伝えしましたが、所詮、正解のない話。
答えは自分でしか見つけられないと思います。

大学に進んでも、こんな「問い」や「疑問」を持ち続けて
考え続けてもらえることを願ってます。

1年間、ありがとうございました!