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インバウンドのデータ、事例に加えて「公共哲学」
をわかりやすく解説。2020年以降、1718市町村
すべてがインバウンドに関わる時代、求められる
首長のリーダーシップに共感。

01 インバウンド1.0時代(2014/10月〜2014/9月)

小泉首相「ビジット・ジャパン・キャンペーン」
2003年:521万1,725人

2013年:1,036万3,904人(倍増)

2008年10月には観光庁発足

02 インバウンド2.0時代(2014/10月〜2020/7月)

2014年:1,341万3,467人

2015年:1,973万7,409人(47%増)

アベノミクスの円安と消費税免税制度改正
食品・お酒・菓子・化粧品・薬も免税に

03 インバウンド3.0時代(2020/7月〜)

訪日客4,000万人 インバウンドGDP8兆円

→全都道府県1,718市町村の部局がインバウンド
 に関わる時代。総合政策の時代。
 首長のリーダーシップが問われる時代

04 インバウンド4.0時代(2030年までに)

訪日客6,000万人  インバウンドGDP15兆円

フランスは2015年で8,445万人!

05 旅館の外国人宿泊客増

旅館:25年間で宿泊客数、4割縮小
「宿泊統計調査(2016年6月)」(観光庁)
稼働率
旅館:33.3% 
シティホテル:77.8%
ビジネスホテル:72.5%

「観光白書」外国人宿泊客比

旅館:2011年 1.3%→2014年4.2%  3.23倍
全体:2011年 4.4%→2014年9.5%  2.16倍

旅館の比率は増えている

06 高山の成功事例

人口91,000人の市に
2015年訪れた外国人:36万人

1986年「国際観光都市モデル地区指定」
→国際観光都市宣言

①國島市長:トップセールス、
 年82回メディア対応
②11ヶ国語対応ホームページ
③外国人観光客向けフェイスブック
 いいね!閲覧者属性分析
 2015年3月〜合計19,505いいね!
④国によって異なるパンフレット制作
⑤10カ国対応マップ
⑥Wi-Fi整備、メール式簡易アンケート
 メールアドレス回収
⑦高山市中央市街地特例通訳案内士養成研修
 6回の研修で報酬付き地域限定通訳ガイド
⑧ホームページで周辺都市を相互紹介
⑨世界各地に市職員派遣、各地で高山市PR
⑩意欲的な民間事業者と連携

07 アフィニティ(affinity)

(同源性の自覚に基づく)親近感という意味
→インバウンド支持率

訪日客をよそよそしい見知らぬ人々としてではなく
未来の地域の経済(くらし)の一部を担ってくれる
大事な仲間として認識する考え方

08 インバウンドリーダーが兼ね備えるべき資質

①考える力(インバウンドと公共哲学)

ビジョンと戦略性が求められる。
考える力とは無から有を生み出す力
他の能力と違い「哲学」的訓練によってのみ養成
哲学の起源は古代ギリシャ
(ポリティクス、エコノミー、テクノロジー、デモ
 クラシー、ストラテジー、オリンピックと同じ)

ギリシャ語「フィロソフィア(Philo sophia)」
フィロ :愛する、探し求める
ソフィア:智恵、最上の答え
→智恵・最上の答えを愛し、探し求める営みが哲学

ヨーロッパで政官財第1級エリートに必須の3つ
「数学」「歴史学」
「哲学」→日本で教えられてない
哲学は知のテクノロジー
→他者との哲学的対話を通してのみ、最上の答え
 を見つけ出し得る
→これからのインバウンドリーダーに求められる
 公共哲学

②示す力(地域の未来予想図を明確に示す)

③巻き込む力(従う力を持ったお節介)

④醸す力(利害を超えて地域を統合する)

 鉄道デザイナー水戸岡鋭治
 「花仕事」公共的・社会的視点で行う、金銭的
      代価を超えた仕事
 「米仕事」自分が生きていくのに必要なお金を
      稼ぐための仕事

いいデザインをするためには両方が不可欠
→地域社会が持続可能な形で回っていくため必要

⑤貫く力(ブレずに愚直に戦略を実践継続)

⑥売る力(価値ある「想い」を抱き他者に与える)

⑦育てる力(次世代の若いリーダーにバトン渡す)


09 オーセンティックな旅

ヨーロッパのツーリズムの最重要キーワード
(ドイツの観光学教授の講義より)

語源はギリシャ語「根源的な」
本物、正真正銘、ご当地らしさ

美食(Gastronomy)→高級+オーセンティック
今後、日本でもスローな美食ツーリズムにチャンス

10 『Shinjyuku Explorer(多言語情報誌)

2013年〜、地元商業施設13社と半期ごとに発行
1日350万人の乗降客を誇る新宿の凄さ
無料公衆トイレ、大型コインロッカー、両替所の
ニーズ多く、紙面に反映
目印となる街角のランドスケープ記載も大事

11 観光の意味

語源は中国の古典「四書五経」の『易経』
「観国之光(=国の光をしめす)

きっかけは1855年にオランダ政府から江戸幕府に
贈呈された小さな軍艦に名付けた「観光丸」に

幕府は海軍創設、西洋に屈することなく、
日本の光を指し示し、列強に伍して世界と対峙し
交流する志の宣言として名付けた。