目標というと、評価のための目標設定、正月
にたてるもの、あるいは売上高に代表される
数字という印象が強いかと思います。
 
私が大切だと思う目標は、もっと日常的で、
短い範囲、小さなことを始める前にたてる
目標です。

行動を起こす前のイメージとも表現できます
 
仕事の種類によって、必要な目標って変わっ
てくると思います。

セールスマンのお仕事などでは、車を何台売
ればすごい、とか前年比で何%になればよい
とかあるいは会社からの割り当て数字など比
較的正解があります。
 
サービスや設計、企画には基本、正解があり
ません。かつ、その業界での経験も多くあり
ません。
 
このように、正解がない仕事ほど、何か行動
を起こす前に、自分なりに目標をたてる、
イメージを持つことが大切だと思います。
 
結果だけ追いかけても、その結果は偶然かも
しれないし、環境の産物だったりするかもし
れません
 
大切なことは、自分が考えた目標やイメージ
と、結果に乖離がどれぐらいあったか振り返
ることです。
 
そして、この振り返りを一人だけではなく、
チームで共有していくことで、アイデアが生
まれます。
 
結果だけ見ていてもなかなかフィードバック
はしづらいのですが、目標と結果をセットで
振り返ることで、やり方がどうだったかフィ
ードバックもできるようになると思います。
 
先週、営業会議をしているときに、メンバー
にお願いしたのですが、週報で結果を報告す
るだけだと、結果しかわからずアイデアも出
せないので、何を狙ったうえでの結果なのか
まず最初に目標をたてるようにと。
 
また、インバウンドやネットエージェントな
ど、大きな括りではなく、アジア→中国→
北京→富裕者など、実際に自分がインバウン
ドの営業をするなら、どのターゲットを目標
にするのか、範囲を小さく、あるいは短くし
ていくことで、行動が具体的になり、後々フ
ィードバックもしやすくなります。
 
毎週、毎週、目標を共有しながら結果を全員
で振り返ることで、北京より上海じゃないか
中国より韓国じゃないか、アジアよりオース
トラリアじゃないか、などとアイデアがふく
らみます。
 
反省で、営業面で戦略がたりなかったなど
戦略という言葉もよくでてきます。
 
この、戦略というのは、簡単に言うと目標を
実現させるためのやり方です。ですので、
目標がなければ戦略もたてられません。
 
このように、小さな目標をたくさんつくる、
そして結果を振り返るときに必ず目標とセッ
トで考える習慣づけをしてみて下さい。
 
「今週は何から先に動こうとしてる?」
「これいつまでやろうと思ってる?」
「クライアントからどういってもらえれば
 OKかな?」
「一番優先順位の高い先はどこ?」...

行動を起こす前に、お互いの目標を確かめあう
習慣をたてて下さい。

(2011/02/07_マネジメントだより_005)