最近、いくつかのプロジェクトで気になるこ
ととして、自分ができる範囲で進めてしまっ
ているように感じることがあります。

激しい競争下にある中国、あるいは厳しい経
済環境にある日本、いずれにしても企画、設
計ともに突き抜けたレベルで提案していかな
いと、勝ち残っていけません。

その際、自分ができる範囲のみで提案をして
いたら、すぐに限界がきます。

この先、年内に救世主が現れたり大型案件が
出てきたりという可能性は考えない方がよい
と思います。

そうなると今いるメンバーがそれぞれ100%
ポテンシャルを発揮しきれるかどうかが課題
になり、かつお互いにどう活用し合あうこと
が必要になります。

そのためには、今以上に提案する前にもっと
もっと周りの人に自分の意見を言って、聞き
まくる姿勢が求められます。

もちろん、基礎的な知識や情報をただ聞くの
は反則ですし、相手にも迷惑です。きちんと
自分なりの仮説とストーリーをたてた上で、
相手に聞いて下さい。

自分と反対の意見を持ってそうな人に、あえ
て自分の提案予定の内容を話して、その反応
をふまえて話の組み立てをするのはおすすめ
のパターンです。

1人の意見を聞いても、セカンドオピニオン
サードオピニオンまで考え方を蓄えることが
できるので、自然と自分の発想や提案の幅が
広がるように思います。

経験のあることだと、かえって阻害要因にな
って案外、聞かなくなるものです。

設計やホテルサービスなど、とかく世の中に
同業者が多いと、以前の職場で通用していた
内容をもって対応しがちですが、クライアン
トは違いますし、求められることも違ってく
ると思います。

ですので、自分ができることだとしても可能
な限り異分野の人を含めてたくさん聞きまく
ってから、クライアントの提案に臨んでいた
だきたいと思います。

社内至るところで、お互いに聞きまくってい
る雰囲気が自然と醸成されてくれば、企画や
設計の提案の質はあがり、提案歩留まりも
高まり、最終的には予算達成にも大きく近づ
けるものだと考えています。

ぜひ、お互いに聞きまくりましょう!

(2011/08/22_マネジメントだより_033)