「自分が欲しいと思えること」

ホテルや食堂に置き換えれば
「自分が泊まりたいと思えること」
「自分が食べたいと思えること」

自分が欲しい、というと何やら自分目線で利
己的なようにも解釈しがちですが、
あくまで
もエンドユーザーの目線に立ち当事者意識を
持つことが
大事であるという意味です。

UDSで最も大切なことはクライアントに満足
頂くことです。

クライアントに満足して頂くために、まずは
自分自身が本当にいいと思い、
自分でも買い
たいもの、受けたいサービスでなければ自信
をもってクライアントに
おすすめできないと
いう考え方です。

コーポラティブハウスは、梶原さんが自身で
エンドユーザー目線を養うために分譲マンシ
ョンを
買ったことがスタートになってます。

買うときに、間仕切り一つ変えてくれなかっ
たこと(技術的にできるはずなのに)

エレベーターで入居者らしき人と一緒になっ
ても挨拶もなく怖くて落ち着かない感じだっ
たこと

そんな体験から、自分が本当に欲しいマンシ
ョンは、

・自分のニーズに併せて自由に設計ができて
・入居者とは住む前から一緒に顔を併せるこ
 とで廊下やエレベーターであっても気持ち
 よく挨拶が
できるものだ、

という確認につながり事業化の企画がスター
トしています。

クラスカは、海外の友達に胸を張って「これ
が日本のホテルだよ!」と言えるホテルがな
かった
ことをきっかけに、自分自身や自分の
友達を含めて泊まりたくなるホテルというこ
とを念頭に
おいて企画されました。

有料老人ホームファンドの事業も、自分の親
に住んでほしい、これなら安心して自分の親
購入したいという思いが根底にありました

キッザニアは、自分のこどもが1人っ子だっ
たこともあり、多世代のこどもたちとコミュ
ニケーション
できたり、学校の勉強だけでは
なく世の中のしくみや仕事の楽しさを伝えた
いと思っていたときに
廻り合えたのですぐに
事業化を決めました。

真っ先に自分のこどもを体験させました。

このように、過去も未来もUDSがつくって
ユーザーの方々から支持されるものは、共通
して
担当するメンバー全員が自分が欲しい!
と強く思えることがベースになります。

UDSでは採用担当として数多くの面接をやら
せてもらいましたが、今までで一番多い入社
動機は
前の会社で扱ってるモノ、サービスが
自分では欲しくない、というものでした。

企画においても、設計においても、サービス
・調理においても、常にこれって自分は欲し
いのか?

ターゲットが違うとしても自分の親、家族、
友達に自信を持ってすすめられるかを必ず問
い直して
下さい。

人事においても、たとえばこの評価制度で自
分は評価してほしいか?広報においてはこの
記事だったら
自分は読みたいか、などなど
どの職業・役割でも共通する大事なことだと
考えます。

環境が厳しく競合も激しい中、勝ち残るため
に最後は情熱で決まると信じています。

情熱を持って提案するためにどうすれば良い
か?

いくつかあると思いますが、私は、自分自身
が一番良いと胸を張って言えることが
最も人
に対して熱く語れると思ってます。

(2011/11/14_マネジメントだより_045)