ここ最近、ビジョンヒアリングで個々に将来のビジョンやキャリアに
ついて話して考えることが多いです。

世間的には「働き方」というある種流行り言葉的で語られることも
ありますが、60歳という現実を見据えた上で、でもポジティブに
考えていくことが必要と思います。

改めて感じるのは、UDSには改めて専門職が多いこと、
専門職にとって3〜4年のビジョンというよりは50歳、60歳になったとき、
どうなっていたいかを考える必要性があるということです。

私を筆頭にバブル世代前の世代は、このままなんとか60歳にまでは
辿り着くでしょう。しかし今の30歳代以下は人口減少、高齢化直撃世代。
2020年以降はまた景気も下降局面になるでしょうし、自ら仕事の話を
切り開いていかなければ厳しい環境になると想定されます。

昔の専門職は、語弊はありますが職人と称されるように、ある程度の技術を
身につけさえすれば需要は一定量あったのでなんとかなる可能性が高かったと
思います。

しかしながら今後は、いくら高い技術があったとしても、その技術を必要と
するマーケットがなければ価値にはならず仕事が成立しない恐れ大です。

専門職の定義は曖昧ながらも、UDSでいえば設計者、ホテルマン、調理師、
栄養士、飲食サービスとしましょう。

今日話したのは飲食サービス。果たして寿命は何歳か?

40歳、店によっては50歳。でも体力を考えると実際は40歳ぐらいか。
ではその後の10年、20年はどうするべきなのか、について考えてみる
必要があると思うのです。

今日、考えたのは飲食サービスなら
①「飲食」寄りコース
②「サービス」寄りコース
③「その他」コース

①の場合は、あくまで飲食にこわり現場のサービスから自分の店を
持つ、オーナーもしくは経営者になるコース。

目指すなら、サービスをやりながら常に経営全体や組織マネジメントなどを
学んり話し合ったり。UDSというベンチャー企業について、せっかく
数字もガラス貼りにしているので色々シミュレーションできるはずです。

もしくは世界を見据えて、中国を筆頭に勝負するマーケットを今から
見極めることも必要です。

②の場合は、同じサービスでもホテル、百貨店など小売、或いは
老人ホームや介護など福祉寄りにするコース。

目指すなら、UDS他部署のサービスを積極的に体験したり、担当者と
交流したり、RISE制度で異動したりして自分のサービスの幅を広げる

①と同様に中国をはじめ、世界で日本のサービスを最も必要とする
マーケットを狙って「おもてなし」を武器にしていくなど。

③の場合は、一般事務職・営業職・管理職として会社員になっていく
これはこれで、会社員に必要なビジネスマナーや汎用スキルを磨く
必要があります。

どれが良い、正しいということではなくそれぞれ今から考えて準備を
したほうが良いという提案です。

部門横断的な会としては昨年からスタートした全国店長会議がありますが
上條さんからはシェフ会をやろう、とご提案頂いてます。

或いは昨年、薩摩川内市に清水さんに来て頂き地元の純心女子大学の
栄養学大学生向けに栄養士のキャリアセミナーを開催しました。

このような流れで、飲食サービス向けキャリア研究会など、昔のギルド
ではないですが、同じ職種の人同士、それぞれに60歳、70歳を見据えて
長期的にどのようにキャリア形成していくのか、私も一キャリアカウンセラー
として真剣に考えてサポート企画をつくっていこうと思います。
誰も保証はできない未来ですが、少なくても思考武装はしておきたいもの。

UDS運営の強みは1人ひとりのキャラを存分に発揮した個力の集合体。

現場メンバー、誰に聞いても未来に向けてしっかりと考えている、
明瞭な持論があることは、他の運営会社との大きな差別性にもつながります。

これからの接客サービスは、1人ひとりの教養や見識が問われることになる
とも思っています。そういう意味においても、是非皆で未来を楽しめるような
キャリア対話をしていきましょう。

(2015/04/27_マネジメントだより_247)