アウトプット過剰になると、枯渇感に苛ま
されます。

そんな中、良いインプットにつながった
のが水曜日に開催したLABO@LEAGUE
お招きしたソウエクスペリエンス 代表の
西村琢さんとの対談でした。

日本初の体験ギフト事業の企画や、経営面で
子連れ出勤などカンブリア宮殿で放映され
ラボでテーマとする企画のコツをたくさんお
持ちろうと思い、登壇頂きました。

西村さんは、起業前後、自分の強みを熟慮し
自分は考えるより情報の集まる体制やしくみ
をつくることが得意と気づきました。

お金がない中で情報を集める手段として、ブ
ックオフに通いつめ100円で買える経営者の
本、伝記などを読みあさり、その数なんと
200冊以上、ほぼ身体化したそうです。

読み進めると、すべての経営者、経営にはパ
ターンがあり、少し読めばいたい先が推測
できるようになり、後半は1冊30分で読め
るようになったそうです。

最大の気づきとして、世の経営者で特殊な才
能を持っている人は稀でほとんどが普通の人
つまり自分でも起業できるはずと確信をもっ
たそうです。

まさに一人パターン・ランゲージともいえる
体系化と言語化、身体化ですね。

次のステップとして起業して何をやるか?

事業領域を考える情報を最大化するため、ベ
ンチャー・キャピタルが投資している先、こ
れも数百社以上、ネット上で調べ上げ、どの
業種や業態に投資が集まっているか、市場と
して有望かを調べ抜いたそうです。

さらに、大企業が進出している新規事業領域
もチェックしました。

結果的に、自分にタイプが合っていると感じ
リチャード・ブランソンが手がけ始めていた
エクスペリエンス・ギフト事業をモデルに
2005年、体験型ギフトとしてソウエクスペ
リエンスを創業しました。

プロジェクトデザインラボでは毎回ゲストの
方に企画の哲学を3つ聞いています。

西村琢さん
「自分に心地いいこと(欲望)に忠実」
「なぜやってるのかを言語化して共有」
「関与する人が高いレベルで楽しさ、
 豊かさを感じられるか」

井庭崇さん
「面白くて」
「理にかなっていて」
「価値がある」

「見たことがなくて」
「理にかなっていて」
「全体として儲かる」

重松大輔さん(スペースマーケット代表)
「マーケットサイズが大きい」
「これからの行動様式が変わる」
「10年取り組めるほど楽しいか」

皆さん、似ているようで少しずつ違うところ
が面白く、実際に手がけられている事業や研
究活動に反映されているな、と感じました。

(2018/08/05_マネジメントだより_418)